空気環境測定業務 - 株式会社日本分析
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空気環境測定業務

1.室内空気環境測定

1-1.日本分析が行う室内空気環境測定

空気環境測定はビル衛生管理法(建築物衛生法):正式名称「建築物における衛生的環境の確保に関する法律」において定められており3,000㎡以上の建物(学校は8,000㎡以上)、いわゆる特定建築物では年6回の測定が義務付けられています。
日本分析では、もちろん空気環境測定実施者の資格を保有し、学校・病院・オフィス・工場・百貨店・研究所・ホテル・旅館などでの測定経験豊富なプロが行います。
お客様に高い品質で、かつ安価にサービスを提供することができるよう常に取り組んでおります。教育研修や機器の精度管理にも力を入れ、昨今では年間600件のご依頼を戴いております。

特徴1 見やすい報告書

日本分析では高品質な上に、低価格で測定を実施しております。
測定に使用する粉じん計は法律に基づき厚生労働大臣登録機関の較正を1年以内に1回受験することはもちろん、他の測定機器も最新の機器を使用して確かな測定結果をご提供いたします。

報告書サンプルはこちら

特徴2 適切な評価・改善策のご提案

整理された測定データから、管理基準と比較した評価や発見した問題点を指摘し、これを概評や特記事項としてご提示いたします。ご提示した問題点等について、原因の追究等を検討、適切な改善策を明らかにします。

特徴3 信頼と実績

日本分析では、毎年600件以上の業務を実施しています。教育研修や機器の精度管理などに力を入れ、お客様から御依頼いただく建築物の内部にて測定を行うことを常に意識し、お客様にご迷惑がかからぬようスピーディーに正確に業務を行って参ってきたことが、こうした受託数につながっていると受け止め、日々業務にまい進しております。

1-2.ご依頼の流れ

1お問い合わせ
お電話でのお問い合わせは TEL:03-5914-4431(測定技術係)
メールでのお問い合わせは お問い合わせフォームをご利用ください
2お見積り
ここに注目 まずは空気環境測定にかかる概算費用を無料でお見積りいたします。
複数現場にご契約のお客様には、年間割引制度があります。
また空気環境測定現場において水質検査をご依頼を頂くと水質検査出張費用が無料となります。
3お申し込み

お見積り内容をご確認いただき、お申し込みいただきます。

4お打ち合わせ・現場調査 ※必要に応じて

建築物の用途、構造、空調設備・方式、室内の使用状態、在籍数、在室パターン、苦情の有無等について、図面を参照しながら測定場所・ポイント数を決定いたします

5計画・準備(測定日の決定)

お打ち合わせ・現場調査等の結果に基づいて、実施計画を作成します。年間契約ビルでは年間計画を作成し、2カ月以内ごとに1回、定期に測定。問題点や苦情がある場合は、その原因究明のための測定も計画いたします。そして、作業班の編成、機器の選定を行います。

6測定

現場にて測定を実施いたします。正確な測定値を得るため測定開始前に機器の作動点検や調整を行います。測定回数は最低1日2回以上(1回目は始業時から中間時まで、2回目は中間時から終業前までの適切な2時点)。また、測定場所は床上75cm~150cmの間で行います。

7測定結果の評価及び改善策

整理された測定データから、管理基準と比較した評価や発見した問題点を指摘し、これを概評や特記事項としてご提示いたします。ご提示した問題点等について、原因の追求等を検討、適切な改善策を明らかにします。

8ご報告

測定終了後、速やかに作業結果を報告書にまとめ、ご提出いたします。基準値を超えている場合は、改善について必要な助言をいたします。

1-3.基準等

空気環境の管理基準値
  項目 管理基準値
瞬間値 注1 温度 17℃以上 28℃以下
相対湿度 40%以上 70%以下
気流 0.5m/秒以下
平均値 注2 浮遊粉じん量 0.15mg/m3以下
二酸化炭素(CO2) 1,000ppm以下
一酸化炭素(CO) 10ppm以下
ホルムアルデヒド 注3 0.1mg/m3 (0.08ppm)以下
注1 瞬間値とは、1日2回または3回の個々の測定値について適否を判断
注2 平均値とは、1日2回または3回の測定値を平均したもので適否を判断
注3 新築・大規模修繕後等の6/1~9/30の期間内に実施。学校の場合には、以下の項目が追加となります。
学校環境衛生の基準について
  名称 基準値 (ppm) 主な用途
1 ホルムアルデヒド 0.08以下 合板・樹脂
2 トルエン 0.07以下 塗料・接着剤の溶剤
3 キシレン 0.20以下 塗料・インキ・接着剤の溶剤
4 パラジクロロベンゼン 0.04以下 防虫剤
5 エチルベンゼン 0.88以下 塗料・接着剤の溶剤
6 スチレン 0.05以下 合成樹脂・ゴム、発泡スチロールの原料
ポイント数の例・東京都指針(単位m2
延べ床面積 測定面積 床面積 外気取入口 合計
(空調比60%) (1測点当たり)
3,000 1,800 300 1点 7点
5,000 3,000 400 1点 9点
10,000 6,000 500 1点 13点
20,000 12,000 800 1点 16点
30,000 18,000 1,000 1点 19点
100,000 60,000 2,000 1点 31点

2.環境放射線量(空間線量率)

2-1.どんな場所で測定が行われているのか?

ご自宅の庭、周辺地域の土壌や、マンションなどの共用地をはじめ、農耕地、公共施設や住居、職場、公園などの空間線量率測定(環境放射線量)を測定する方が、たいへん増えていらっしゃいます。

注目 日本分析では、放射線量測定専門スタッフが、お客様のもとへ訪問し、対象となる場所の放射線量を測定いたします。

2-2.放射性物質と空間線量率の関係について、お問い合わせが多い内容

平成23年3月に発生した福島第一原子力発電所の事故により、東日本では広範囲にわたり人工放射性物質が地表に降下・沈着し、土壌を汚染しました。各地で急ピッチに除染が進行中ですが、地表に降り注いだ放射性物質でいまだ除染されていないものは、降雨や風の影響により移動し、地形的に低い場所や湖沼、河川の泥に集積していきます。更には河川を通して沿岸域の海底泥に堆積するものと考えられています。

原発事故に由来する人工放射性物質のうち、東日本において比較的高いガンマ線量の原因となる放射性核種は、現在はセシウム−134及びセシウム−137という放射性物質です。セシウムという元素は、動植物の必須元素であるカリウムに類似しており、その挙動は水を介して植物に取り込まれ、さらに動物に取り込まれます。そのため、家禽(ニワトリやアヒルなど、鳥類の家畜)や牛・馬・豚の飼料等も放射性セシウムの規制基準値が設定されています

土壌や食品に含まれる放射能濃度は、当社ではヨウ化ナトリウムシンチレーション結晶検出器による測定装置を用いて、厚生労働省「食品中の放射性セシウムスクリーニング法」で測定します。測定濃度は、1キログラム当たりの放射性物質濃度として、ベクレルという単位で表されます。

 ただし、生活環境中の放射線の量としての「空間線量率」は、この測定装置では測定できません。
NaI(Tl)シンチレーションサーベイメータという測定装置を用います。この測定器では、セシウム−134及びセシウム−137の各々の濃度は測定できません。自然環境由来の放射線量と、原発事故に由来する人工放射性物質からの放射線量の区別もできません。

一般に自然環境においても、宇宙から降り注ぐ宇宙線と呼ばれる放射能や、地表に含まれる、自然由来のウランや、トリウム、カリウム-40などの放射性物質、空気中のラドンなどに由来する放射線、建物等からの放射線などがあり、“ゼロ”ではありません。地域により差もありますが、関東地域では、0.04~0.06μ㏜/h程度あります。

この自然に常にある放射線量を、測定する際にはバックグラウンド値と言います。

 ある地点においてこのバックグラウンド値よりも空間線量がかなり高い場合には、近傍の土壌や草地等に放射性物質が多いことを示唆します。また、土壌等に放射性物質が多く含まれる場合には、距離が近くなるほど空間線量率が高くなっていきます。
土壌等の放射性物質がどこに多く存在するかを特定するには、何度か測定して最も空間線量が高くなる地点を探します。空間線量率を低減させるには汚染箇所を除去します。(ただし、敷地内の土壌のみを除去しても、植栽の樹皮や落ち葉、家屋の外壁等に放射性物質が付着している場合には空間線量率が下がりにくい可能性もあります。)

 空間線量率の測定では、地上から1mと5cmの高さで測定します。
幼児や学童が利用する設備では、50cmと5cmの高さで測定します。この写真では、排水溝の落ち葉、塵挨等に付着した放射性物質からの空間線量率への影響の有無を確認するために測定しています。

側溝の汚泥等から高い放射線量が検出された場合、汚泥を除去する事により空間線量率も低減します。
ご依頼によってはこの一部を採取し、放射性物質濃度を測定致します。

2-3.調査方法の詳細

公共施設・住宅・職場・公園・幼稚園・学校の空間線量率測定

NaI(Tl)シンチレーションサーベイメータにより空間線量率(μSv/h)を測定いたします。

【測定仕様】

測定装置 NaI(Tl)シンチレーションサーベイメータ
測定単位 μSv/h(マイクロシーベルト毎時)
測定場所 ご依頼者様ご指定の場所
測定高さ 2点(地上5cm、地上1m)または(地上5cm、地上50cm ※児童学童対象施設)
その他お客様ご指定がある場合その高さ等

日本分析では、放射線量測定専門スタッフが、お客様のもとへ訪問し、対象となる場所の放射線量を測定いたします。

土壌・水等の放射性物質(核種)分析

測定箇所において放射線量が高く検出された場合、その周辺の土壌・水等を採取し、
放射性ヨウ素、放射性セシウムの核種分析を行います。

環境中の空間放射線量率・放射能濃度を高精度・低価格で迅速に測定。
農産物、汚泥、飼料、肥料放射能濃度、空間線量率を測定致します。

目的及び対象 農産物、土壌、汚泥、飼料、肥料 空間の放射線量
測定方式 NaI(Tl)シンチレーションスペクトロメータによる放射能測定(Bq/Kg) NaI(Tl)シンチレーションサーベイメータによる空間線量率(μSv/h)
検査項目 放射性セシウム:(セシウム134、セシウム137及びセシウム134、137の総和)、放射性ヨウ素131 環境中のガンマ線による空間線量率

測定箇所にて放射線量が高く検出された場合、その周辺の土壌・水当を採取し、放射線物質分析もいたします。
報告書には、測定現場写真を掲載致します。

環境放射線(放射線量測定)のガイドライン等は、ダウンロードページへ

ダウンロードページに資料あります

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